保育の質向上につながる保育ICT活用モデル構築事業
一般社団法人保育ICT推進協会
テーマ番号:④
連携している自治体:埼玉県白岡市/愛媛県松前町
取組概要
- テーマ
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(ア)先端的な保育ICTのショーケース化
④保育の実践を支える保育ICTの効果的な活用方法と留意点
現在、保育現場へのICT導入は、その多くが出欠管理や一斉連絡等の事務手続きの効率化にとどまっており、「保育の質向上」へつながっている施設は限定的だと思われます。
本事業においては、以下のような取り組みを通じて、高活用園の実践から得られる知見と、定着途上園での実践・検証から得られる課題、生成AIなどを含むICTに関する安全な活用範囲や園内ルールを整理し、他施設でも活用しやすい「保育の質向上につながる保育ICT活用モデル」として取りまとめます。
1.高活用園の実践要素分析
- 職員間の対話、記録の振り返り、保護者対応における活用法
- 園内体制
- 運用のポイント
2.定着途上園での実証・検証
- 記録、指導計画、職員間共有等におけるICT活用
- 現場がつまずきやすい課題の抽出
- 園の状況に応じた段階的な進め方を整理
3.生成AI等の安全な活用と体制検証
- 事務の補助としての生成AI活用検証
- おたより文例作成、行事のアイデア出し、会議メモ整理等
- 安全な園内体制や運用ルールを整理
取組内容
高活用園におけるICT活用事例の分析
埼玉県内の高活用園において、保育ICTの活用方法、園内の運用体制、職員間の情報共有方法、保護者対応など多岐にわたる内容をヒアリングし、ICTによって保育士同士の情報共有の変化、記録が振り返りや子ども理解にどのように活用されているか、保育計画や保護者対応にどのような影響があるかを確認します。
また、高活用園における園内体制、職員の役割分担、活用を定着させるための工夫、管理職の関わり方などを整理し、他施設が参考にできるよう取りまとめます。
定着途上園における保育ICTの活用支援・実証
昨年度のICT導入を行った松前町公立園において、保育ICTの定着・活用に向けた支援を行い、現場の業務や保育実践の変化を検証します。
支援にあたっては、ICTの利用を目的化せず、記録を保育の振り返りに生かすこと、職員間の情報共有を円滑にすること、保護者との情報共有を改善すること、事務作業の重複を減らすことなど、保育の実践を支える活用につながるかを重視して検証します。
生成AI等を含む保育ICTを安全に活用するための体制の整理・検証
保育ICTの発展的な活用として、生成AIなどを安全かつ効果的に活用するための園内体制づくりを検証します。
- 利用範囲を限定したAI利用検証
- 生成AI利用に関するルールの整備
- 管理職・主任・ICT担当者等の役割分担
これらの検証を通じて、最終的には、園内ガイドライン例、活用可能業務の整理表、入力禁止情報のチェックリスト、プロンプト例、相談体制づくりのポイント等を取りまとめ、保育ICTの発展的活用モデルとしてショーケース化をめざします。
成果発信・普及啓発
実証で得られた事例や留意点を他自治体・保育施設が参考にできる形で発信します。
発信にあたっては、単にICT機能の紹介にとどめず、ICT活用による保育士同士の情報共有、記録の振り返り、子ども理解、保護者対応、保育計画、事務作業等がどのように変化したのかを具体的に示します。
保育ICT・生成AI活用モデルの横展開に向けた研修・資料化
本事業で整理した保育ICT活用モデルをもとに、他自治体・保育施設への横展開に向けた研修資料を作成します。また、自治体が施設向け研修や説明会を実施する際にも活用できるよう地域内外の保育施設に展開しやすい形で普及啓発を行います。
連携自治体同士の情報交換会
連携する自治体を対象に、複数回のオンライン情報交換会を開催し、自治体間で学び合うネットワークの形成をめざします。
また、広く自治体へ周知するため、自治体主管課等へ直接届くDM特化型媒体も活用し、全国への情報発信を図ります。