AIが記録・計画・連絡を下支えし、保育者が子ども一人ひとりを捉え直す現場づくりの実証
株式会社とりんく
テーマ番号:④
連携している自治体:大阪府豊中市
取組概要
- テーマ
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(ア)先端的な保育ICTのショーケース化
④保育の実践を支える保育ICTの効果的な活用方法と留意点
保育政策は「量の拡大」から「質の確保・向上」へと歴史的な転換期を迎えており、政策の焦点は「記録・振り返り・対話」の充実へと具体化しつつあります。
本事業は、当社が令和7年度保育ICTラボ事業で株式会社コドモン・大阪府豊中市とともに実施したAI実証を、当社が主体となって発展させるものです。
小規模な実証とエピソードによる「仮説提示」にとどまっていた前回の成果を、規模・運営法人種別・施設種別の異なる複数園で記録に表れる変化として客観的に検証する「再現性確立」へと歩みを進め、「効果的な活用方法及び留意点」の整理を、前年度からの継続として深めます。
そのほか、様々な取り組みを客観的事実から検証し、これらを規模・運営法人種別の異なる2園で再現性のあるモデルとして確立し、全国の保育所等が参照できるショーケースとして再現可能な形で示すことを目的とします。
取組内容
AIによる記録・計画・連絡の下支え及び効果的なAI活用モデルの再現性の確立
保育者が日々の保育の中で見取り・記録した子どもの姿を起点に、各種帳票の素案/下支え情報をAIが整えます。保育者が逐一指示・操作しなくても、文脈(コンテキスト)を理解したAIが素案/提供情報作成までを完了させるフローを構築します。
保育現場におけるAI活用の効果検証〜AIの活用は、保育者の思考を支えるか、損なうか〜
実証園(私立保育園、認定こども園)の全クラスを対象に実施します。
AI活用の効果を、主観的な手応えの語りにとどめず、記録に表れる事実によって裏づけるため、同じ評価を両園で行い、実証クラスと非実証クラスの比較、および実証前後の比較という準実験的な設計で、効果の方向性とその背後にある仕組みを、量的・質的の両面から描き出します。
その成果は、成果報告書として、①実証効果、②効果を実現するための業務フロー・環境整備、③AI活用の効果的な方法及び留意点、④今後の課題と発展、の構成で取りまとめ、他の保育所等が参照できる形で整理します。
実証施設における見学会の開催(対象:豊中市)
実証期間中、実証施設において見学会を開催し、AIを活用した日常業務の様子と、作成された帳票が実際に活用される場面を、解説とともに公開します。
豊中市と連携し、案内対象を次のように広げることで、保育現場への普及啓発と人材確保の双方に資する場とします。
- 豊中市内の保育所等の関係者
- 保育者養成校の学生・関係者
- 休眠保育者
なお、見学会は単発の公開にとどめず、参加した園・関係者がその後も事例や知見を継続的に参照・交換できる、緩やかなネットワークの起点とします。
成果報告会のオンライン開催(対象:全国)
事業実施期間内に、当社主催により成果報告会をオンラインで開催します。
豊中市・実証園・当社の代表者が登壇し、背景から成果に至る一連のストーリーを全国の希望園・自治体を対象に発信します。見学会・成果報告会が参加者数に限りがあるのに対し、本報告会は全国へ開かれた発信の機会として位置づけられます。
動画・記事コンテンツの制作・発信/民間事業者主催イベントへの登壇
実証の成果を動画コンテンツおよび記事コンテンツとして制作・公開し、時間と場所の制約なく、全国の保育関係者へ継続的に届けます。
あわせて、保育・教育分野の民間事業者が主催するイベント等に登壇し、当社・自治体・実証園が直接リーチできる範囲を越えて、業界内のネットワークへ成果を広げます。